引っ越しや買い替えのタイミングで必ず出てくるのが「家電の処分」。
しかし、家電には リサイクル法の対象となるものとならないもの があり、正しい方法で処分しないと違法になってしまうケースもあります。
今回は、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電から、小型家電まで、家電の正しい処分方法とお得に処分するコツ をわかりやすく解説します。
家電の処分は法律でルールが決まっている
家電の処分方法を考える際にまず知っておきたいのが、家電リサイクル法 と 小型家電リサイクル法 の存在です。
- 家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)
対象:冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機、エアコン、テレビ
→ これらは自治体の粗大ゴミには出せません。 - 小型家電リサイクル法
対象:パソコン、電子レンジ、炊飯器、掃除機、スマホなど
→ 一部の自治体や回収ボックスでリサイクル可能。
家電の処分方法① 自治体の粗大ゴミ回収を利用する
冷蔵庫や洗濯機以外の多くの家電は、自治体の粗大ゴミとして処分できます。
申込手順
- 自治体の粗大ゴミ受付センターに電話またはネットで申し込みhttps://ecolife.e-tumo.jp/sodai-minato-tokyo-u/offer/offerList_initDisplay
- 「粗大ゴミ処理券」をコンビニ等で購入
- 家電に処理券を貼り、指定日に出す
費用の目安
- 電子レンジ:500円前後
- 掃除機:400円前後
- 扇風機:300円前後
メリット:費用が安い
デメリット:回収日が限られている/自分で運び出す必要がある
家電の処分方法② 家電リサイクル法に基づく処分
「冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビ」の4品目は、家電リサイクル法に基づいて処分が必要です。
処分手順
- 購入した家電量販店に引き取りを依頼(買い替え時は引き取り可能)
- 量販店に依頼できない場合は、指定取引場所に持ち込み
- 郵便局で「家電リサイクル券」を購入して費用を支払う
費用の目安
- 冷蔵庫:3,700円前後
- 洗濯機:2,500円前後
- テレビ(サイズ別):1,800円~3,000円前後
- エアコン:990円前後
※別途、運搬費用(1,500円〜3,000円程度)がかかる場合あり。
家電の処分方法③ リサイクルショップや買取サービスを利用
状態が良い家電であれば、処分するのではなく「売る」ことを検討しましょう。
- リサイクルショップ:3〜5年以内の家電なら買い取り対象になりやすい
- 宅配買取サービス:小型家電をまとめて送れる
- 出張買取業者:大型家電でも引き取り可能
メリット:処分費用がかからず、現金化できる
デメリット:年式が古い家電は買取不可の場合が多い
家電の処分方法④ フリマアプリや掲示板で譲る
メルカリやジモティーなどを使えば、家電を「無料または安価で譲る」ことも可能です。
- メルカリ:小型家電向き(例:掃除機、炊飯器)
- ジモティー:大型家電でも「直接引き取り限定」で出品可能
メリット:処分費用ゼロ、欲しい人に譲れる
デメリット:取引のやり取りや搬出の手間がある
家電の処分方法⑤ 不用品回収業者を利用する
「急いで処分したい」「大量にある」「自分で運べない」という場合は、不用品回収業者が便利です。
メリット
- 即日対応してくれる業者が多い
- 搬出作業もスタッフに任せられる
- 家電以外の不用品もまとめて処分できる
デメリット
- 費用は自治体より高い(1点で数千円〜、軽トラック積み放題で1〜2万円が目安)
- 悪質な業者に注意(不法投棄や高額請求のトラブルも)
家電の処分方法⑥ メーカー回収・家電量販店のサービス
一部メーカーや家電量販店では、独自の回収サービスを提供しています。
- 買い替え時の下取りサービス
- キャンペーンで無料回収
例:ヤマダ電機、ビックカメラ、ケーズデンキなどは購入時に古い家電を引き取ってくれるサービスあり。
家電を安く処分するためのコツ
- まだ使えるなら売却や譲渡を優先
→ フリマアプリ、リサイクルショップを活用。 - 処分する品をまとめる
→ 不用品回収業者を利用する際は「まとめて処分」がコスパ良い。 - 自治体と業者を使い分ける
→ 小型家電は粗大ゴミ、大型家電はリサイクル法や業者利用。
まとめ|家電の処分は正しく、お得に
家電の処分には複数の方法があり、「どの家電を処分するか」 によって最適な方法が異なります。
- 冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコン → 家電リサイクル法で処分
- 電子レンジ・掃除機など小型家電 → 自治体の粗大ゴミ
- 状態の良い家電 → リサイクルショップやフリマアプリ
- 急ぎや大量の場合 → 不用品回収業者
正しいルールを守りつつ、売れるものは売却、まとめられるものはまとめることで、処分費用を抑えてスッキリ片付けができます。
新しい生活を気持ちよく始めるために、ぜひこの記事を参考にしてください。